大まかに計画を立て、あとは動きながら計画を何度も修正し、修正した計画を愚直に実行していました*1。
独学で予備試験の受験をするということは、
予備校のカリキュラムに乗っかることができず、
合格までの道のりを自分でイメージし、計画を立て、合っているかも分からない計画を遂行しなければならないことを意味しました。
※(2022年2月2日追記)あくまで僕の体験談です。「現在の受験生にベストな方法を示す」ことをコンセプトにしていません。
- 予備試験がどのような試験か知る
- 「2017年(大学3年)夏から勉強を開始し、翌2018年の口述試験合格までの道のり」を考えた
- 「短答試験はいつから対策をすれば間に合うか」
- 「論文試験の合格には何が必要か」
- まとめ
僕は、2018年11月の予備試験の合格までの計画を以下のように逆算して立てていました。
ざっくりですが、以下簡単に綴っていきます。
予備試験がどのような試験か知る
予備試験を構成する各試験の合格率を大まかに以下のように認識しました。
短答試験の合格率 20%
論文試験の合格率 20%
口述試験の合格率 90〜95%
(参照:予備試験の合格率と分析 - 司法試験|LEC東京リーガルマインド)
このデータ等から、
・論文試験の合格が肝となること(短答に合格した者のうちの20%のみが合格=レベルが高い)
・短答試験の合格率も20%と決して高くないこと、十分な対策が求められること
・口述試験は論文試験を通過すれば高確率で合格すること
を予想し*2、これに沿って計画を立てました。
また、下記のリンクの本を読んで、予備試験の出題の形式、合格戦略、合格者の勉強法について一通り読みました。 興味があればリンクをクリックして覗いてみてください。
これから予備試験の勉強を始めようとしている方向けです。
「はじめよう予備試験」
「2017年(大学3年)夏から勉強を開始し、翌2018年の口述試験合格までの道のり」を考えた
口述試験固有の対策は、論文試験終了後でも足りると考えていました。
上記のように口述試験は論文試験合格者の9割以上が合格すること、論文試験の受験(7月)から口述試験(10月末)まで3ヶ月以上の期間があったことが理由です。
よって論文試験が終わるまでは、短答と論文の勉強に集中することにしました。
短答試験に合格することは論文試験受験のための切符であり、絶対に合格する必要がありました。
一方、論文試験は固有の対策が必要であり、また、合格率が低いため、対策に多くの時間を割くことが求められました。
そこで、「論文試験対策にできる限り多くの時間を割きつつ、最低限の労力で短答試験の合格を確保する」という戦略を取ることとしました。
「短答試験はいつから対策をすれば間に合うか」
大学3年の夏に勉強を開始し、最初1ヶ月くらいは手探り状態だったので、短答の勉強をしていました(今考えれば間違いです)。
その後、短答の勉強(細かい知識)は論文の勉強(全体を俯瞰)をした後の方が頭に入りやすいことに気づき、論文の勉強を中心にすることとしました。
ただ、「いつ短答の勉強に戻れば、短答試験にギリギリ合格できるか」については考えていました。
僕は、
・他人より読むのが速く、1時間あたりの処理量が高いと自負していた
(補足)下記記事の「司法の犬の勉強日記」の写真から、僕の処理量について見ることができると思います。
・記憶力も比較的高いと自負していた
(大学受験時代、模試の歴史科目で偏差値80超えを連発し、進研、河合塾、駿台の全国模試で1桁~30位に入っていた)
ので、短答試験は比較的短期間の対策でも足りるだろうと考え、
大学3年の9月頃時点で、2018年1月4日から短答の勉強をすることに決めました*3。
「論文試験の合格には何が必要か」
僕は「短期で結果は大きく変わらない」という考えを持っています。
大学受験でも、高3の1月で全科目偏差値30の人がそこから頑張って東大に合格するということは多分ないですよね。
東大に合格する人は、その大多数が元々良い成績を取り続けて来た人だろうと思います(裏を返せば、だからこそ、ビリギャルのような逆転合格組は珍しいので注目されるのだと思います)。
というわけで、「論文の勉強は短答試験終了後に追い込む」という発想は持っていませんでした。
「短答試験が始まるまでに論文試験合格に必要な知識・技術を全て詰め込む」
これが僕の方針でした。
では論文試験の合格に何が必要か?
→過去問を何度も解くこと
→短答試験(2018年5月(実際は論文の4月まで))までにスタンダード100を各科目5周解く
→これができるようになるために何が必要か?
→2018年11月30日までに過去問を解けるようになるための基礎知識を詰める
→基礎知識を詰めるのに適したものは何か?
→(当時の僕の答えは)論文の森の解説を読み、わからない箇所は適宜google検索
(補足)当時は貧乏大学生で高額の予備校講座に手が出せなかったのですが、現在はLECの「スマホで司法試験」をはじめとした比較的安価なネット予備校等が出てきているのでそちらを推奨します。詳細は下記の記事をどうぞ。
→論文の森は何周すれば良いか?
→少なくとも4周
→論文の森を2018年9月から同年12月末までに4周するとすると、1周にかけられる時間は?
→1ヶ月以内に8科目を全て1周する必要がある
といった感じの想定を頭の中でしていました。
まとめ
独学・短期合格を目指すのであれば、以上のようなあっているかどうかも分からない(むしろ僕含め高確率で間違っている)計画を自分で立てなければなりません。
また、立てた予定はなかなかハードであると思います。
年明けから短答の勉強を始める、論文の森(1冊あたり25問✖️11冊)を1ヶ月以内に1周する、などかなりハードな計画でした。
大学の図書館内、電車内、トイレや風呂の中などで勉強し、なんとか上記の計画はこなしましたが、実際にこなすのは相当ハードでした。
その様子の一部は、下記記事の「司法の犬の勉強日記」において見ることができます。
今思えば、計画の方にかなり無理があったために、ハードな勉強をこなさなければならなかったのだと思います。
本記事をお読みの方には、もっと余裕を持たせた計画を立てることをおすすめします。
いっぱいいっぱいの計画を立てて予定通りに行かなかった場合は、バッファーがないので立て直しが困難になってしまうからです。
また、予備試験を受験しようとしている方には、
安価なところで全く問題ありませんので、予備校の活用をおすすめします。
参考になる関連記事として
僕は貧乏学生で予備校を使わなかったばかりに、
上記のような無理な計画を立て、無理矢理こなすという力技に出ざるを得ませんでした。
予備校に行けば「カリキュラムに乗っかり、しっかりこなすだけ」でも合格できる可能性が十分あるのです。
資格試験予備校は、金で合格可能性(含:ノウハウ)と合格までの時間を買うところです。
幸い、現在は価格が安くても十分な合格可能性を提供してくれる予備校がありますので、受講を検討することをおすすめします。
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関連する下記の2つの記事もぜひご覧ください。
金で合格可能性と合格までの時間を買うことの大切さを書いたお気に入りの記事です。
どうしても金銭面の問題から予備校に通わないという方は、最低限以下は守るとよいでしょう。
・予備試験について書いた本やブログを最低10は読み、先人の知恵を借りて計画を立てる
・使えるものは使う(大学の法学部の授業に参加、放送大学を使う、漫画で楽しく勉強など)
・効率の良いやり方で*4、多くの時間勉強する
・そもそも無理して1年や短期で合格しなくてもいいんじゃないか、もう一度考える