前提:2022年8月11日時点(2023年合格目標)の情報を基にしていますが、次年度以降の参考にもなると思います。なお、司法の犬の個人的感想を述べるにすぎません。
結論:アリ(ただし、以下のような注意を要する)
予備試験1年合格ライトカリキュラムとは何か?
アガルートアカデミーの1年予備試験合格目標 ライトカリキュラムは、以下のものです。通常のプランの内容を、一部削減した感じですね。
もし時間をかけず早期に合格したい!との欲求があれば、興味を持つかもしれません。
※最初に注意ですが、いくら予備校を使って勉強するとはいえ、予備試験に合格できる保証はありません。
個人の能力・努力に左右されますので、誤解なきようお願いします。
また、1年で予備試験に合格するのは、合格者でも少数派と思います。
ライトカリキュラムが「アリ」なのは、なぜか?
(※本記事の内容が、一般化・深掘りされている過去記事はこちら)
僕が一貫して予備試験の合格のキーと考えており、常々言及しているのは、
「論文の基本問題をくまなく解けるようにし、どんな問題にも対応できること」
です。
そのために絶対に必要と言っても過言ではないのは、
・綜合講義300
・重要問題習得講座
・予備試験 論文過去問解析講座
・選択科目対策講座
・法律実務基礎科目対策講座
です。
この5つの講座を繰り返し解いて十分に自分のものにすれば、論文試験の対策としては十分といえると思います。
そして、上記5講座は、ライトカリキュラムにもしっかり入っています。
ですので、ライトカリキュラムでも、予備試験最難関と目される論文試験への対策は、十分できるといってよいでしょう。
また、論文試験合格後の口述試験への対策も問題なさそうです(口述試験(民事・刑事)の内容は、論文試験の内容と多分に重複します)。
ライトカリキュラムの懸念点とは?
短答対策が大幅にカットされています。
短答プロパーの知識を講義する短答知識完成講座Ⅰ(憲法・民法・刑法)はあるものの、より大事ともいえる短答の過去問については、上三法(憲法・民法・刑法)・下四法(行政法・商法・民訴法・刑訴法)ともに講義がありません。
ですので、送られてくるテキストを利用するか、市販の過去問を利用するなどして、自力で短答の対策をする必要があります。これは必須です。
ただ、論文の知識を下地として持っていれば、短答を自力で対策することもそれほど苦労しないと思います。予備知識がありますので(やはり全ての肝は論文なのです)。
結論:ライトカリキュラムは結局…
以上をまとめて、司法の犬による個人的な分析結果を述べます。
残り期間が少ないけど、どうしても次回開催の予備試験に合格したく、かつ、短答対策は自分でフォローできるという方にとっては選択肢としてアリといえそうです。
その場合も、受講前には目標の実現可能性等につきご検討なさるとよいです。
(自身の経験からいえるのですが、準備期間1年未満での合格は容易ではありませんでした。)
他方、
・残り期間が短く来年の合格目標はやっぱり不安(これが一番妥当な理由でしょうか)
・短答対策を自分でやるのは億劫
・来年よりも先の合格を目標にすることで構わない
など、ライトカリキュラムに不安・否定的感情を覚える方は、受講を見送る形でよろしいと思います。
いずれにせよ、以上は僕の個人的感想にすぎませんので、最終判断はご自身の自由意思によってなさってください…