TKC模試の成績の画像を載せます。
今後、司法試験の成績が出ますが、「模試と本番との相関」などについて何らかの参考にしていただければ幸いです。
最終回は近年ホットな労働法について。
・司法試験の結果待ちをしている暇な同志
・予備試験論文試験が終わり、この時期に選択科目を決めることを迫られている方
・選択科目を決めようとしている法科大学院生
・選択科目は一通り決めたものの、何から手を付けようか迷っている方
聞くところによれば司法試験の選択科目のうち、人気3科目-労働法、倒産法、知的財産法は、実務家になっても使うのだそうです。
とすると、労働法選択の僕は、自分で倒産法、知的財産法を学習する必要あり。
そんな風に考えました。
経緯は前回の通りですが、独学でやることにいたしました。
そこで基本書を探すことに。
ターゲットは、以下の通りです。
①通読用(体系的理解をしたいため)
②初学者にも分かり易い(但、基本7法は一通りやっていること前提)
③受験生のシェアが高い(長く好評を得ているのは、それなりの理由があるから)
④基本書(伊藤塾「シケタイ」などの予備校本が、法改正に対応していないので)
参考にさせていただいたのは、
・こちらのサイトhttps://www27.atwiki.jp/kihonsho/pages/24.html
・「倒産法 基本書 ブログ」などで検索して出てきたブログです。
また、思い出す練習をした方が記憶が定着する*1ので、演習書で問題演習もしています。
→労働法を独学で学ぶ方に、僕から情報を提供し返しましょう。
上記基準に当てはまる労働法の基本書は、水町勇一郎『労働法・第7版』(2018年、有斐閣)です。
なお、教員や実務家の間では、菅野和夫『労働法・第11版補正版(法律学講座双書)』(2017年、弘文堂)がバイブルとされています。
ですが、同書は1100頁を超える大書です。
通読しようという気すら起きません。また、初学者にも分かり易いかといえば、正直微妙なところです。
よって、受験生には水町先生の基本書がよいと思います。
【演習書】
労働法選択者は、成績上位者から下位者まで、ほぼ全員と言っていいくらい本書を使用しています。
司法の犬もシェアの高さや、大学の先生にお薦めの演習書として紹介されたことが理由で、同書を選びました。
労働法選択者はコレ一択です。(参考答案も付いているのでご安心を)
ランキングに参加しています。下記投票リンクのクリックをぜひお願いします!
にほんブログ村
今回のテーマは、僕らにはあまりなじみのない国際私法について。
・司法試験の結果待ちをしている暇な同志
・予備試験論文試験が終わり、この時期に選択科目を決めることを迫られている方
・選択科目を決めようとしている法科大学院生
・選択科目は一通り決めたものの、何から手を付けようか迷っている方
聞くところによれば司法試験の選択科目のうち、人気3科目-労働法、倒産法、知的財産法は、実務家になっても使うのだそうです。
とすると、労働法選択の僕は、自分で倒産法、知的財産法を学習する必要あり。
そんな風に考えました。
経緯は前回の通りですが、独学でやることにいたしました。
そこで基本書を探すことに。
ターゲットは、以下の通りです。
①通読用(体系的理解をしたいため)
②初学者にも分かり易い(但、基本7法は一通りやっていること前提)
③受験生のシェアが高い(長く好評を得ているのは、それなりの理由があるから)
④基本書(伊藤塾「シケタイ」などの予備校本が、法改正に対応していないので)
また、思い出す練習をした方が記憶が定着する*1ので、演習書で問題演習もしています。
分量が少ないこと、一定程度の点数が取りやすいことなどが理由で、
予備試験合格者の中に選択する人が多い模様です。
【基本書】
中西康・北澤安紀・横溝大・林貴美『LEGAL QUEST 国際私法・第2版』(2018年、有斐閣)
松岡博編『国際関係私法入門―国際私法・国際民事手続法・国際取引法』(2019年5月、有斐閣)と悩みましたが、LEGAL QUESTの方が、国際結婚など身近なことを具体例にして説明するなどの工夫があり、イメージしやすかったので選択しました。
僕の主観では、その本の「分かり易さ」は第1章次第で大きく左右されます。なぜなら、1章を前提として話が展開されていくから。つまり、1章が分からなければ、他は絶対理解できないに決まっているのです。
この点、LEGAL QUESTは1章が抜群に分かり易いかったことが決め手となりました。
ちなみに、松岡著書のほうは受験生に一番よく使われている基本書らしいので、こちらでもよいと思います。
一応最もシェアが高いとされる。
基本書まとめWiki@司法試験板
国際私法系は法改正があったため、改正後の法律・条約に対応している数少ない基本書のうち、上記の4つの基準に該当するLEGAL QUESTを選択しました。
【演習書】
櫻田嘉章・佐野寛・神前禎編著『演習国際私法 CASE30』(2016年、有斐閣)
改正法に対応している演習書はこれしかないから。最初から一択です。
今回はオシャレなイメージの知的財産法について。
・司法試験の結果待ちをしている暇な同志
・予備試験論文試験が終わり、この時期に選択科目を決めることを迫られている方
・選択科目を決めようとしている法科大学院生
・選択科目は一通り決めたものの、何から手を付けようか迷っている方
聞くところによれば司法試験の選択科目のうち、人気3科目-労働法、倒産法、知的財産法は、実務家になっても使うのだそうです。
とすると、労働法選択の僕は、自分で倒産法、知的財産法を学習する必要あり。
そんな風に考えました。
経緯は前回の通りですが、独学でやることにいたしました。
そこで基本書を探すことに。
ターゲットは、以下の通りです。
①通読用(体系的理解をしたいため)
②初学者にも分かり易い(但、基本7法は一通りやっていること前提)
③受験生のシェアが高い(長く好評を得ているのは、それなりの理由があるから)
④基本書(伊藤塾「シケタイ」などの予備校本が、法改正に対応していないので)
参考にさせていただいたのは、
・こちらのサイトhttps://www27.atwiki.jp/kihonsho/pages/24.html
・「知的財産法 基本書 ブログ」などで検索して出てきたブログです。
また、思い出す練習をした方が記憶が定着する(詳細は こちら)ので、演習書で問題演習もしています。
【基本書】
・島並良・上野達弘・横山久芳『著作権法入門・第2版』(2016年、有斐閣)
・島並良・上野達弘・横山久芳『特許法入門』(2014年、有斐閣)
もはや定番と言ってもいい、定評のある基本書。入門とあるが、基本書としての使用にも十分耐え得る。判例・通説をきっちり書ききっていて、それでいて読者を飽きさせない読みやすく分かりやすい記述が魅力的である。
基本書まとめWiki@司法試験板
読んでみた感想として一番思うのは、非常に分かり易いということ。
特に、1章「著作権法への招待」「特許法への招待」が理解を助けてくれる。
この章は、具体例を交えて著作権法/特許法と①所有権の違い②商標法の違い、および③著作権と特許法の違いを書籍に冒頭に示すことで、著作権法や特許法を分かり易く概観します。
勉強していると、「あれっ…このAとBってどういうふうに使い分ければいいんだろう」と思うことが少なくありませんが、本書の1章は、このような事態が起こることを前もって防いでくれるのです。
全体を通して、中堅の学者だからこそ書ける①内容はしっかりとさせながら②学生目線で理解しやすい…という、とても親切な基本書だと思います。
前回同様詳しい書評はこちらのブログをお読み下さい。
https://www.daitai.net/entry/2018/12/14/000000
【演習書】
「演習ノート」シリーズは参考答案が付いているのが良い。
また、シェアや改正法対応等考えると、やはり知財でも本書が定番であり、かつ、他に選択肢はないため。
詳しい書評はこちらhttps://www.daitai.net/entry/20190127/1548525600
今回から選択科目についての記事を連載します。
僕も今司法試験を終えて各選択科目を自習しているところです。
この時期選択科目選びに迷っている予備試験論文受験生や法科大学院生に参考書の選び方など参考にしていただければ幸いです。
●「選択科目」シリーズのガイドマップ
【基本書】山本和彦『倒産処理法入門・第5版』(2018年、有斐閣)
倒産法選択者で本書を読まない人は珍しいくらい
基本書まとめWiki@司法試験板
と評されているくらい定番のようです。
(個人的に思う)欠点は、字の書体です。学問の世界では明朝体を使うのが普通だと思いますが、本書は薄くてフニャフニャした形のフォントを用いています。
類書と比べても分かり易く(私的清算と倒産ADRの違いなど概念の区別をハッキリさせてくれるのは、法律の勉強をするにあたってありがたい)、356頁と分量がそれほど多くなく通読も可能という点で、山本『倒産処理法』で良かったと思います。
【演習書】
倒産法演習書の決定版
基本書まとめWki@司法試験板
倒産法の演習書自体数が多くないですが、参考答案付きはさらに珍しい。
そんな中本書は参考答案付きです。
シェアが高いですが、「Cを揃えれば合格」と言われる司法試験では、みんなが使う教材を選ぶというのも賢い選択です。
ランキングに参加しています!下記リンクのクリックをお願いします!
にほんブログ村
僕は、口述前2週間しか実務基礎を勉強していない(論文実務は無対策)というのもあり、民事執行法・保全法は非常に薄くしか勉強できていません。
しかし、法律事務所に就職活動に行って感じたのですが、実務では民事執行・保全を使う頻度って結構高いんじゃない?
※注意点として、予備試験口述対策としては明らかにオーバースペックなので、「2.この記事は、①司法試験終了後の暇な同志②ロースクール生③学部生でもゼミで扱うなど専門にしている方を対象とします。
書籍の選択基準は以下の通りです。
①理解しやすい説明
←予備のとき、執行保全は何だかよく分からない法律だな…と感じてしまったため。
②フローチャート(手続きの流れを書いた図)を載せていること
③実務に耐えうる内容を備えていること
④法改正に対応している(あまりに古い本はNG)←コレが意外と厳しい基準
平野哲郎『実践 民事執行法 民事保全法(第2版)』(2013年、日本評論社)
理解しやすいかどうかは、僕は基本的には1章を読んで判断します。
というのは、多くの本は1章で概略を説明するところ、
1章を理解できなければ、1章を前提としてそのあとに続く2章以降は絶対に理解できない、と思うからです。
本書は、1章の記述が平易で分かりやすかったため、購入しました(①充足)。
また、本書はフローチャート図がありました(②充足)。
さらに本書は、ネットで検索したところ「実務家からの信頼が厚い」との評を多数得ている模様でした(③充足)。
最後に本書は2013年出版と、法改正に対応しているかは定かではありませんが、
類書は2010年出版のものが多く、本書は比較的新しい方であったため条件をクリアしたものとしました(④充足?)。
結構な厚みと重みがありますが、体系理解を念頭に置いた網羅性・手触りの良い紙質・読み易い内容となっていることなどから諸々の点で読者に優しい本だな、と思いました。
ブログを永らくお読みになっている方にはお久しぶりの「段ボール机」にて撮影。
画像の本7冊で、合計2万2000円くらいでした。
改正民法については予備校の授業を受けようと思いました*1が、高いので貧乏人の僕は断念して独学でやることにしました。
ただ、予備校は、お金を払えば分かりやすく教えてくれるので、短時間で理解でき時間の節約になるはず。
「浮いた時間で、お金を稼いだら?」「浮いた時間を他の科目の勉強や過去問演習に充てられたら?」と考えれば、予備校を利用するのもアリだと思いますがいかがでしょうか。
伊藤塾 債権法55,800円(半額27,900円)、相続法9,800円(半額4,900円)
アガルート 債権法39,800円
LEC矢島先生クラス 改正民法19,800円
辰巳 債権法のみ 26,400円
(以下、独学者用)
参考書については、次のような基準で選びました。
①記述が平易なこと(小難しく書いているものは、読者に分からせる気がない?)
②改正前と改正後の対比がされていること(改正前民法学習者の僕らにとっては重要)
③構成が視覚的に分かり易いか(ex趣旨、意義、改正前民法の解説、改正後民法の解説がブロック/段落で分かれている)
東京弁護士会法友全期会 債権法改正特別委員会 編著『弁護士が弁護士のために説く債権法改正(改訂増補版)』(第一法規、2018年)
本書は実務家弁護士が多数集まって書いたものです。
学者本の強みは理論の緻密さですが、
実務家本の強みは、説明の分かり易さと現場のイメージのしやすさだと思っています。
本書はまさにその強みを出せており、前記基準の②を充足するのはもちろんのこと、①③を十分にみたしています。
ところで、本屋で見たところ
①、②、③のすべてをみたすような本はなかなかありませんでした。
例えば、有名な潮見先生が中心となった『Before/After』は個人的には①をみたしていないと感じました。
②をみたさない本はそこそこの数がありましたが、改正前民法を学習した僕らにとって対比が示されていないのは使い勝手が悪すぎます。この類は問答無用で没です。
立法担当者が執筆した『一問一答』シリーズは大変支持を集めているようですが、僕は最初の一冊としては微妙だと思いました。①③をみたさないからです。
2冊目以降とするのが適当かな、と思いました。
安達敏男・吉川樹士・須田啓介・安重洋介『相続実務が変わる!相続法改正ガイドブック』(日本加除出版、2018年)
改正相続法の本を選ぶのには大変苦労しました。他の本は分かりづらいものばかりなので(①を不充足)
おそらくこの本が、一応の内容を備えた参考書の中では最も分かりやすいものだと思います。
(最後に余談)
改正民法については、やる気が起きない人もいずれ勉強しなくてはならないので、
とりあえず買うだけ買って積読…というのもアリだと思います。
*1:大学の労働法の授業が分かりやすく、他人に教えてもらう方が楽だと思ったため
チキンライスさんからのご質問
「おすすめの論証集はありますか?
私は、趣旨規範ハンドブックと合格論証集で迷っています」
この記事は金曜日にようやく完成しましたが、さすがに予備論文の直前に出すわけにもいかず火曜日の公開となりました。
チキンライスさん、遅れて申し訳ないです。
本屋で読み比べたところ、趣旨規範ハンドブックの方が優れていると思います。
『趣旨規範』は、趣旨、(論点)問題、規範、理由付けがどこにあるのか一目で分かるような作りになっていて見やすい。
そして、論点については、各ブロックの意味付け=(問題、規範、理由付け)が一見して明らかであるため、頭の中で整理しやすいです。
一方、『合格論証集』は全て文章の形で書かれています。そのため、文を丸々読んでみないと、どこが趣旨で/理由で…というのが分かりません。
また、文章の形で書かれておりビジュアル的な整理がなされていないため、頭の中で整理しやすいとは言えませんね。本番の答案用紙に丸写しができる、という利点はありますが…
先ほど、『趣旨規範』は問題、規範、理由付けがどこに記されているか一目瞭然と書きました。
同書は、ある論点についての解説を、以下の画像のように四角を3つに分けて①問題②規範③理由としています。
そのため、「思い出す勉強」をしてアウトプットも行いながら暗記をしたい方にとっては、「①の問題部分を見て、②と③を思い出す」というような問題集に似た使い方ができるという大きなメリットがあるのです。
他方、『合格論証集』は最初から最後まで文章の形で書かれているため、このような使い方はしづらいでしょう。
これが『趣旨規範』の方が優れていると思う最大の理由です。
予備校の意義というのは、条文や判例、学説を知識のない人たちにも理解しやすいように分かり易く教えることにあると僕は考えています。
『趣旨規範』は、判例等の規範を理解しやすく、覚えやすいように、そしてコンパクトに作ってありこの要請を満たしています。
他方、『合格論証集』は裁判所の判決文をそのまま貼ったような記載が散見されます。
理解しにくい法律を理解しやすいように伝える工夫が十分でない、という点が大変残念です。
もっとも、合格論証集の方が決定的に優れていると思える点もありました。
本年度の司法試験では刑法、刑事訴訟法は学説対立問題が出されました。
僕が見た限り、『趣旨規範』では基本的に判例の規範と解説のみがなされていました。これまでの司法試験ではそれでもよかったのですが、本年度のような学説問題が続く場合には『趣旨規範』では反対説が書けず困るかもしれません。
この点、アガルート・アカデミーの慎重な工藤北斗先生がお書きになった『合格論証集』は、対立が激しい論点については反対説の規範まで紹介しています。
趣旨規範ハンドブック Amazon
ランキングに参加しています。下記投票リンクのクリックをぜひお願いします!
にほんブログ村
今日の記事は長いので久々に目次を付けます。
30代後半子持ち主婦です。
昔から弁護士に憧れているのですが
・子供が小さく、手がかかる ・仕事をしている
・経済学部出なので法の知識が全くない ・勉強時間の確保は現状では週30時間くらい という状況です。
・まずは適正を見るため行政書士を目指す
・一気に予備試験を目指す
・どれも諦める
司法の犬さんでしたら、どの道を選ばれますか?
行政書士の勉強をするなら、テキスト代も別になるし最初から予備試験…とも思ったり、子供が小さいのだから、勉強よりもっと子供を見てあげないといけないのではないか、など色々考えてしまっています。
おお…当ブログで人生相談を受けたのは初めてです。
ブログの新たな可能性が見えた気がしました、ありがとうございます。
僕が同じ状況に置かれたと仮定しても、予備試験を目指します。
→2019-1-30記事*1参照
この方法を使って週30時間勉強できれば、(しかも予備校も使えれば)1年で確実に合格できる自信があります。
多分、週20時間勉強できれば1年合格に挑戦すると思います。
→「試験本番の持ち物」記事などに表れている
元々この方面の学問に興味があり、大学入学当時から本を読んでいました。
これらの知識が、たまたま試験勉強に役立ったという結果になっています。
司法の犬を模倣したいという稀有な方は、この方面の知識もさらってみてください。一通りの知識を得られるコンテンツを下の方に列挙しておきます。
→社会不適合者、というとマイナスのイメージがあるように思います。
しかし、僕は社会不適合者でよかった*2と思いますし、これが自分の強みだとも考えています。
どういうことか。
社会不適合者は、皆と違う考え方/行動をためらいなくできるという特徴があります。
例えばですが、『スタンダード100』『論文の森』『肢別本』のみを使用して、完全なる独学で、1年未満の勉強期間で、予備試験に合格しようなんて普通考えませんよね?
自分で言うのもなんですが、
H23~H30までの予備試験受験者総数75886人のうち、こんなやり方で合格したのは僕と他に1人いるかどうか、
というところではないでしょうか。
前にも申し上げましたが、予備試験はレベルの高い受験者の中の4%しか合格できない試験です。裏を返せば、「みんなと一緒」だと96%の確率で落ちます。
そこへ行くと、人と違う思考ができる僕は、「どうやれば、他人よりうまくできるか」を結構簡単に思い付けるのです。
これは別に社会不適合者でないとできないわけではありませんので、皆さんもこのような意識を持っておくとよいのではないでしょうか。
僕が今までで一番衝撃を受けたのは、大学2年のとき祖父が亡くなったことです。
初めて身近な人の死を経験しました。
それより僕は、自分にもいつか終わりが来ることを意識して生活しています。
つまり、生きられる残り時間というのは無限ではありません。
ですから貴重な人生の残り時間を、試験勉強という無機質なものに捧げることに消極的です。また、同じ「試験合格」という結果を得るのに何年もかけたくありません。
もちろん、もっと勉強した方が合格可能性は高くなり、順位も上がるでしょう。
それでも、1日をすべて受験勉強に費やそうという考えはありません。また、何位だろうと合格は合格*3なので、僕は本気で最下位合格でいいから今年合格していてほしいと思っています。
行政書士試験に合格した後、行政書士として働くおつもりがあれば、行政書士試験を受験するのもよいでしょう。
しかし、そうでないのに試験を受けて、資格だけ保有しているというのは、時間の無駄としか思えないです。
弁護士になりたいなら、真っ先に(なるべく短期で)予備試験を目指すべきだと考えます。
寄り道をしていたら人生はすぐに終わります。
人が死ぬ間際に後悔することは、「理想を追い求めなかったこと」だそうです。
弁護士になることが理想ならば、予備試験を目指した方がよいのではないでしょうか。
●外観図はこちらの通り
『GO WILD 野生の体を取り戻せ!』
ジョン・J・レイティ(ハーバード大学)ほか著
→これさえ読めば、運動・瞑想・食事・自然の効用など各分野の最低限の知見を得られる。
現代人は自然界における生き方とかけ離れた生活をしている。現代人は生活様式は原始人と大きく異なるものの、その遺伝子情報はさほど変わらない。原始人と同様の体をしている我々は、実は今日の生活リズムにまだ体が追いついておらず、体に大きな負担がかかっているのである。
本書はこのような前提をもとに、脳や体によい過ごし方を解説する。
なお、欠点としては翻訳書にありがちだが、具体例がくどいほど長いことである。それでも丁寧で分かり易く説明されているためさほど問題にはならないが。
まず一冊、どれから始めようかと悩んだらコレ。
ちなみに僕は定価の2,376円で購入したが、現在kindleでは紙の本よりずっと安く手に入るようだ。
●運動
『脳を鍛えるには運動しかない』
ジョン・J・レイティ(ハーバード大学)ほか著
→運動が脳に良いことを説明する本。この本を読んでも運動したい気持ちが湧いてこないなら、おそらく一生運動しないだろう。
例えば、アメリカの高校で行われた実験において、始業前に有酸素運動を行った高校生は学業成績が17%もアップした。17%も成績を上げることは大変な努力を要するのが通常であるが、これが運動によって達成されるとは!
運動が脳にどれだけ好影響をもたらすか、を類書と比較しても断トツで丁寧に解説する。
●食事
『医師が教える食事術 最強の教科書』
牧田善二(糖尿病専門医・医学博士)著
→現代人は一日スプーン40杯分の砂糖を食べている?
本書のキーワードは、「太る→老ける→病む」
要約すると、自然の状態から離れた食べ物ほど体に悪い。このような食べ物が血糖値の上昇を引き起こし、糖尿病の原因となる。なお、僕が昼食をナッツとカカオ72%チョコレートにしたのは、この本を読んで眠気を起こす原因にもなる血糖値の変動につき詳しく知ったのが理由である。
社会人受験生など健康が気になる方は読んでおいたほうが良いかも。体のためにも、脳のためにも。
●睡眠
『睡眠こそ最強の解決策である』
マシュー・ウォーカー(カリフォルニア大学)著
→今年5月の司法試験3日目の夜、レストランで受験生のグループが、「3時間しか寝てないから今キツイ」「俺なんて、今日2時間しか寝てないから」と話していた。
彼らのように睡眠を軽視する受験生は非常に多い。が、ハッキリ申し上げておこう。徹夜で試験勉強をする、これは致命的な間違いである。
なんと著者は8時間以上の睡眠を推奨しているのだ。
睡眠の効果について知っている受験生は多くないが、受験に必須の知識。一日中ボーっとする人、吐き気に近い眠気を覚える人などは睡眠に問題アリの可能性が高い。本書を薦めたい。
『2時間の学習効果が消える!やってはいけない脳の習慣』Amazon/楽天
川島隆太(東北大学・DS「脳トレ」監修)/横田晋務(東北大学)著
→以前、勉強中以外の行動が勉強の成果を左右することがあることをお伝えした。本書は、まさにその点を突いた良書である。しかも、誰もがやりがちなこと*5なので、そのような落とし穴について知るだけで他の受験生から一歩リードできる。
21頁の図を見て、皆が持っている緑色のアプリをipadから消した。あのアプリを1時間使うだけで学習効果が10%も失われるとは恐ろしい。
このような良書が、この安さで手に入ることに感謝したい。
『SINGLE TASK 一点集中術』
デボラ・ザック(コーネル大学経営大学院)著
→大学の図書館で自習していると、周りの人たちが机にスマホを置いていたり、勉強中にバイブ音を鳴らしていることがある。
これらは『PEAK PERFORMANCE』でやってはいけないこと、として紹介されていたが、本書ではなぜこれらのことが作業効率に悪影響を及ぼすのかを説明する。
音楽を聴きながら勉強する人、昼食を食べながら勉強する人、お喋りしながらスマホをいじっている人などにもぜひ読んでほしい一冊である。実践すれば、結果が変わることは間違いない。なぜなら彼らは自己の「集中力」を最大限に活かせていないからである。
*2:そうでなきゃ予備試験を受験することも、短期合格することもできなかった
*3:去年1525位の人と1526位の人では今年1年が大分違うでしょうね。完全に個人の好みですが、僕は今年の最下位合格の方が来年の1位合格より遥かに嬉しいです。