今回のテーマは、僕らにはあまりなじみのない国際私法について。
この記事の対象
・司法試験の結果待ちをしている暇な同志
・予備試験論文試験が終わり、この時期に選択科目を決めることを迫られている方
・選択科目を決めようとしている法科大学院生
・選択科目は一通り決めたものの、何から手を付けようか迷っている方
学習開始までの経緯
聞くところによれば司法試験の選択科目のうち、人気3科目-労働法、倒産法、知的財産法は、実務家になっても使うのだそうです。
とすると、労働法選択の僕は、自分で倒産法、知的財産法を学習する必要あり。
そんな風に考えました。
経緯は前回の通りですが、独学でやることにいたしました。
そこで基本書を探すことに。
ターゲットは、以下の通りです。
①通読用(体系的理解をしたいため)
②初学者にも分かり易い(但、基本7法は一通りやっていること前提)
③受験生のシェアが高い(長く好評を得ているのは、それなりの理由があるから)
④基本書(伊藤塾「シケタイ」などの予備校本が、法改正に対応していないので)
また、思い出す練習をした方が記憶が定着する*1ので、演習書で問題演習もしています。
国際私法
分量が少ないこと、一定程度の点数が取りやすいことなどが理由で、
予備試験合格者の中に選択する人が多い模様です。
【基本書】
中西康・北澤安紀・横溝大・林貴美『LEGAL QUEST 国際私法・第2版』(2018年、有斐閣)
松岡博編『国際関係私法入門―国際私法・国際民事手続法・国際取引法』(2019年5月、有斐閣)と悩みましたが、LEGAL QUESTの方が、国際結婚など身近なことを具体例にして説明するなどの工夫があり、イメージしやすかったので選択しました。
僕の主観では、その本の「分かり易さ」は第1章次第で大きく左右されます。なぜなら、1章を前提として話が展開されていくから。つまり、1章が分からなければ、他は絶対理解できないに決まっているのです。
この点、LEGAL QUESTは1章が抜群に分かり易いかったことが決め手となりました。
ちなみに、松岡著書のほうは受験生に一番よく使われている基本書らしいので、こちらでもよいと思います。
一応最もシェアが高いとされる。
基本書まとめWiki@司法試験板
国際私法系は法改正があったため、改正後の法律・条約に対応している数少ない基本書のうち、上記の4つの基準に該当するLEGAL QUESTを選択しました。
【演習書】
櫻田嘉章・佐野寛・神前禎編著『演習国際私法 CASE30』(2016年、有斐閣)
改正法に対応している演習書はこれしかないから。最初から一択です。