今回はオシャレなイメージの知的財産法について。
この記事の対象
・司法試験の結果待ちをしている暇な同志
・予備試験論文試験が終わり、この時期に選択科目を決めることを迫られている方
・選択科目を決めようとしている法科大学院生
・選択科目は一通り決めたものの、何から手を付けようか迷っている方
学習開始までの経緯
聞くところによれば司法試験の選択科目のうち、人気3科目-労働法、倒産法、知的財産法は、実務家になっても使うのだそうです。
とすると、労働法選択の僕は、自分で倒産法、知的財産法を学習する必要あり。
そんな風に考えました。
経緯は前回の通りですが、独学でやることにいたしました。
そこで基本書を探すことに。
ターゲットは、以下の通りです。
①通読用(体系的理解をしたいため)
②初学者にも分かり易い(但、基本7法は一通りやっていること前提)
③受験生のシェアが高い(長く好評を得ているのは、それなりの理由があるから)
④基本書(伊藤塾「シケタイ」などの予備校本が、法改正に対応していないので)
参考にさせていただいたのは、
・こちらのサイトhttps://www27.atwiki.jp/kihonsho/pages/24.html
・「知的財産法 基本書 ブログ」などで検索して出てきたブログです。
また、思い出す練習をした方が記憶が定着する(詳細は こちら)ので、演習書で問題演習もしています。
知的財産法=著作権法、特許法
【基本書】
・島並良・上野達弘・横山久芳『著作権法入門・第2版』(2016年、有斐閣)
・島並良・上野達弘・横山久芳『特許法入門』(2014年、有斐閣)
もはや定番と言ってもいい、定評のある基本書。入門とあるが、基本書としての使用にも十分耐え得る。判例・通説をきっちり書ききっていて、それでいて読者を飽きさせない読みやすく分かりやすい記述が魅力的である。
基本書まとめWiki@司法試験板
読んでみた感想として一番思うのは、非常に分かり易いということ。
特に、1章「著作権法への招待」「特許法への招待」が理解を助けてくれる。
この章は、具体例を交えて著作権法/特許法と①所有権の違い②商標法の違い、および③著作権と特許法の違いを書籍に冒頭に示すことで、著作権法や特許法を分かり易く概観します。
勉強していると、「あれっ…このAとBってどういうふうに使い分ければいいんだろう」と思うことが少なくありませんが、本書の1章は、このような事態が起こることを前もって防いでくれるのです。
全体を通して、中堅の学者だからこそ書ける①内容はしっかりとさせながら②学生目線で理解しやすい…という、とても親切な基本書だと思います。
前回同様詳しい書評はこちらのブログをお読み下さい。
https://www.daitai.net/entry/2018/12/14/000000
【演習書】
「演習ノート」シリーズは参考答案が付いているのが良い。
また、シェアや改正法対応等考えると、やはり知財でも本書が定番であり、かつ、他に選択肢はないため。
詳しい書評はこちらhttps://www.daitai.net/entry/20190127/1548525600