ブログを永らくお読みになっている方にはお久しぶりの「段ボール机」にて撮影。
画像の本7冊で、合計2万2000円くらいでした。
1.改正民法
(1)選択基準
改正民法については予備校の授業を受けようと思いました*1が、高いので貧乏人の僕は断念して独学でやることにしました。
ただ、予備校は、お金を払えば分かりやすく教えてくれるので、短時間で理解でき時間の節約になるはず。
「浮いた時間で、お金を稼いだら?」「浮いた時間を他の科目の勉強や過去問演習に充てられたら?」と考えれば、予備校を利用するのもアリだと思いますがいかがでしょうか。
伊藤塾 債権法55,800円(半額27,900円)、相続法9,800円(半額4,900円)
アガルート 債権法39,800円
LEC矢島先生クラス 改正民法19,800円
辰巳 債権法のみ 26,400円
(以下、独学者用)
参考書については、次のような基準で選びました。
①記述が平易なこと(小難しく書いているものは、読者に分からせる気がない?)
②改正前と改正後の対比がされていること(改正前民法学習者の僕らにとっては重要)
③構成が視覚的に分かり易いか(ex趣旨、意義、改正前民法の解説、改正後民法の解説がブロック/段落で分かれている)
(2)債権法
東京弁護士会法友全期会 債権法改正特別委員会 編著『弁護士が弁護士のために説く債権法改正(改訂増補版)』(第一法規、2018年)
本書は実務家弁護士が多数集まって書いたものです。
学者本の強みは理論の緻密さですが、
実務家本の強みは、説明の分かり易さと現場のイメージのしやすさだと思っています。
本書はまさにその強みを出せており、前記基準の②を充足するのはもちろんのこと、①③を十分にみたしています。
ところで、本屋で見たところ
①、②、③のすべてをみたすような本はなかなかありませんでした。
例えば、有名な潮見先生が中心となった『Before/After』は個人的には①をみたしていないと感じました。
②をみたさない本はそこそこの数がありましたが、改正前民法を学習した僕らにとって対比が示されていないのは使い勝手が悪すぎます。この類は問答無用で没です。
立法担当者が執筆した『一問一答』シリーズは大変支持を集めているようですが、僕は最初の一冊としては微妙だと思いました。①③をみたさないからです。
2冊目以降とするのが適当かな、と思いました。
(3)相続法
安達敏男・吉川樹士・須田啓介・安重洋介『相続実務が変わる!相続法改正ガイドブック』(日本加除出版、2018年)
改正相続法の本を選ぶのには大変苦労しました。他の本は分かりづらいものばかりなので(①を不充足)
おそらくこの本が、一応の内容を備えた参考書の中では最も分かりやすいものだと思います。
(最後に余談)
改正民法については、やる気が起きない人もいずれ勉強しなくてはならないので、
とりあえず買うだけ買って積読…というのもアリだと思います。
*1:大学の労働法の授業が分かりやすく、他人に教えてもらう方が楽だと思ったため