手元の勉強記録をもとに「独学でやってきた僕がどんな勉強法を採っていたのか」について書きます。
※この記事は僕の勉強記録であり、他の受験生に同じようにするように勧めるものではありません。
- 司法の犬の基本情報/基本的な勉強スタイル
- 無駄を繰り返した日々(2017年8月~9月中旬)
- 勉強の初期段階(2017年9月中旬~11月下旬)
- 本格的に論文対策をした期間(2017年11月下旬~2018年3月下旬)
司法の犬の基本情報/基本的な勉強スタイル
- 非法学部の大学4年生で、昨年(2017年)の前期試験終了後である8月頭から勉強開始。
- 基本的に過去問のみ(たまに六法見る)を解きもせずに、「①問題を読む→②答えを見る」のサイクルで回して「この問題が来たときは、こう答える」ということを叩き込んだ。
無駄を繰り返した日々(2017年8月~9月中旬)
短答の勉強から始めてしまいましたが、これは大失敗でした。
今となっては絶対に論文の勉強からすべきだったと後悔しています。
「俯瞰→細部」の流れのほうが理解できるからです。
使用教材
『体系別短答式過去問集』(早稲田経営出版)から学習を開始しました。
同書を1ヶ月半程で法律科目の各科目を2周ずつしました。
勉強時間
1日6時間~7時間くらいです。このときがピークだったように思います。
勉強の初期段階(2017年9月中旬~11月下旬)
やっと論文式の勉強を開始。この時期にはじめて「試験対策として意味のある勉強」をしたと思います。
使用教材
『司法試験・予備試験 新・論文の森』👉【Amazon】/👉【楽天】の法律科目+実務基礎科目を各6周しました。
論点の網羅性は(過去問だけで済まそうとしている)僕にとっては物足りなかったですが、解説がものすごく丁寧なので初学者でも理解できました。
後にやることになる『スタンダード100』へ進むためのファーストステップとして、問題・参考答案・解説を読み込みました。
1~2周目は1冊を1周するのに3日くらいかかりました。
ただ『論文の森』は薄いので、3周目くらいから、1冊を1周するにあたり要した時間が3~5時間くらいに減縮されました。
但し、『論文の森』の実務基礎科目は予備試験の問題傾向に沿っていません。
同シリーズの同科目は(後から考えると)役に立たなかったと思います。
※【追記】
令和元年司法試験にて、出題形式が大幅に変更され学説対立問題が多く出されました(刑法、刑事訴訟法など)。
僕は『論文の森』をやっていたため何とか耐えましたが、判例・自説のみ抑えている人は対応できなかったという声も聴きました。
本年の出題形式が継続する場合、同書は再評価されるべき演習書になるかもしれませんね。
不安であれば、各論点ごとにそれぞれの学説まで丁寧に解説している『論文の森』を使うのも良策でしょう。但し、法改正にはご注意を。
勉強時間
大学の後期が始まったので勉強時間は1日あたり3~5時間程度。
学期の中間など課題が多くなった時は、30分~1時間になる日もありました。
本格的に論文対策をした期間(2017年11月下旬~2018年3月下旬)
論文の森だけでは、まだ未知の知識が多すぎると思っていました。
そこで『スタンダード100』をやることにしました。
論文問題集を探していた時、教授が書いた演習書と迷いましたが
・論文問題集の中では論点の網羅性No.1間違いなし
・柴田孝之先生や佐藤大和弁護士(『ずるい暗記術』👉【Amazon】【楽天】著者)が同書を「定番」と推薦
・ブログ「司法試験情報局」を運営していた有名ブロガーのNOAさんが推薦
といった理由から『スタンダード100』に決めました。
後から振り返るとこの賭けは正解でした。
細かい字で7科目合計5702ページもある、量が半端ない教材ですが、
その分網羅性は確かでした。
使用教材
『スタンダード100』です。
唯一のミスは、同書は実務基礎科目については網羅性が全くないにもかかわらず、他の教材で勉強しなかったことです(これに気づいたのは2018年7月の論文試験後)。
実務基礎は、この時期から辰已の『法律実務基礎ハンドブック』をやるべきでした。
『スタンダード100』でも「問題文を読む→参考答案を読む」の流れは崩さすにやっていました。
勉強時間
4~6時間でした。
長くなりましたので、続きを別の記事に書くことにして一旦締めたいと思います。お読みいただきありがとうございます。
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