目次
結論
タイトルの通り。僕は、予備試験・司法試験に合格した「司法修習生」という身分ですが、(僕に限らず他の修習生も)司法試験合格後は必ず受験時代に覚えた法律概念・判例等を忘れます。
原因は、無味乾燥で文字ばかりのつまらない「基本書」「判例百選」を使用して勉強したことだと思います。
そこで、記憶に残る学習をする方法として、マンガで学習することを提唱します。
僕は、公務員試験や行政書士試験にも大学在学中に合格していますが、これらの試験においても法律をマンガで勉強することは有益であると思います。
理由
法律は、無駄に難解な言葉を使用しており、学習者に不親切。「学者畑」の悪影響が最も強い学問分野です。
例えば、憲法判例を読んでいて、「性行為非公然の原則」(有名なチャタレー事件です)などという表現が出てきたときは絶句しました。
なぜ、普通に「自分らの性行為って、普通他人に見せずに、隠れてするよね」って言わずに、わざわざ格好つけるんだろう、と。
行政事件訴訟法9条1項の「法律上の利益を有する者」の定義=
「処分により自己の権利もしくは法律上保護された利益を侵害されるおそれのある者」
「処分の名宛人ではない場合は、当該処分の根拠法規が、不特定多数者の具体的利益を専ら一般的公益の中に吸収解消させるにとどめず、これが帰属する個々人の個別的利益として保護する趣旨を含む場合は、法律上の利益を有する者と解される」
この文章の意味を、初見で理解できる学習者は存在するのでしょうか。
六法や基本書を読んでいると、意味不明な用語がたくさん出てきます。
また、大学の定期試験や資格試験では、裁判所の判断を示した「判例」を問う設問が頻出です。
「意味不明な言語」を使う法律相手の試験で、法律書を用いて学んでいてもよく理解できないと思います(法律書等だけで理解・記憶できているならば、この記事を閉じて勉強に戻りましょう)。
よく理解できないものを読んでいて、面白いですか。僕はつまらなかったです。そこで、司法試験合格後の現在の僕は、「マンガ」を使って勉強しています。理由は、以下のとおり。
1 書籍内で使われている言葉が平易でわかりやすい
2 絵から得る情報が多く、視覚的に理解・記憶できる
(例:ハリーポッターの小説と映画、どっちが記憶に残りますか?)
3 マンガというライトな媒体なので、繰り返すことに苦痛を感じない
ここで「マンガだけで試験に受かるわけがない」という批判が来そうなので、お答えします。
確かにマンガ「だけ」で合格するのは厳しいかもしれません。
ただ、そもそもマンガに書かれている程度の初歩の法律概念や判例が理解ができなかれば、その先のステップにも進めません。
ひらがなが書けないのに、日本語の文章を書こうとするのに等しいです。
ですから、まずマンガで法律概念や判例を一通り理解した上で、その後に基本書や判例百選などの文字媒体での勉強に進むのが効率の良い勉強ではないでしょうか。
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