予備試験を独学・1年で受験してみた

非法学部生が独学・1年未満で予備試験に合格した記録(問題集絶対主義)/73期弁護士

「予備試験に合格する人の特徴」という動画・記事は無意味

第1 この記事の結論

よく「〇〇に合格する人の特徴」などというYouTube動画やブログ記事(以下「記事等」)があります。

僕も受験生時代に見ていましたが、今振り返ってみると意味がなかったと思います。

その記事等を見るのは、あなたが不安になっていることが唯一最大の理由です。

薄々感じているかもしれませんが、その記事等を見た後も、

あなたの成績がその記事等を見たことが理由で上がることはありません。

 

第2 「予備試験に合格する人の特徴」という動画・記事が無意味な理由

1 当たり前の内容

「勉強時間が長い」「東大生など元々高学歴」など、誰がその記事を見るまでもなく分かるようなことが多いです。

このような事実を指摘されたところで、特に意外性がないため「ふーん」としか思わず、10分後くらいに記事等の内容を忘れていることが多いのではないでしょうか。

  

2 内容が抽象的で、行動に移せない

 例えば、「勉強時間が長い」を例にとってみます。

合格する人に勉強時間が長い人が多いのはそのとおりかもしれません。

しかし、「勉強時間が長い人が合格します」と言われて、その日から勉強時間を伸ばせるような受験生はいるのでしょうか。

「もうやれるだけ勉強してるよ」と思う人が多いのではないでしょうか。

要は、特徴だけ書いてあったところで意味はなく、どのようにすれば行動に落とし込めるか(例:満員電車内では講義音声を聞き流しましょう)という方法論まで書いてなければ、その記事等に意味はありません。

  

 3 上記を踏まえて、役に立つ「特徴解説記事」とは

①内容に意外性があり、かつ、②その合格する特徴(例:勉強時間が長い)を獲得するための方法論を述べているもの(例:屋外を歩行中は、昨日の勉強内容を空で思い出す←僕がやっていたことです)などは意味があるのではないかと思います。

意外性があるからこそ、その記事から新たな視点を得られますし、具体的方法論まで書いてあって初めて読者が行動に落とせるので、この2つの条件を満たしていれば、読む価値があると思います。

第3 意味がないのに「〇〇の特徴」という記事を垂れ流す理由

アクセス数が伸びるから

予備試験や司法試験は、最高難易度の国家試験ともいわれており、合格できるか不安な人も多いと思います。

僕も不安になっていた受験生のひとりだったので、受験生時代は、「合格する人の特徴」系の記事を時おり見ていました。

しかし、上記のとおり、大半の「合格する人の特徴」系の記事等は無意味です。

無意味にもかかわらず、なぜこういった記事が量産されているかということを考えるに、(以下は僕の想像になるということをお断りして)、やはりアクセスが稼げるからではないかなと想像します。

不安な受験生は多いですから、この類の記事は需要がありますし、不安な受験生って一度のみならず定期的に不安になると(僕の経験からも)思うのでリピートも期待できます。

「合格する人の特徴」系の記事等は受験生側の不安を利用したマーケティングであって、記事等を作成する側にメリットはあれど、それを読む側にメリットはないと思います。

 

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