予備試験を独学・1年で受験してみた

非法学部生が独学・1年未満で予備試験に合格した記録(問題集絶対主義)/73期弁護士

弁護士になって半年経った感想(よかった点と後悔)

2020年12月中旬に弁護士登録をしてから早くも半年が経ちました。

半年間弁護士をやった感想を書いていこうと思います。

完全なる雑談です。勉強等のモチベーション維持になれば幸いです。

良かった点

1. 平均的な大学までの同級生より、収入が多い

僕が卒業した大学は、出身大学別平均年収ランキングで言えば、上位10位までに入る大学です*1。上記記事では、

1位の東大は25歳時点で505.3万円

10位の神戸大は25歳時点で422.1万円

となっています。

僕(24歳)は予想年収600万円(※2022年8月13日追記:予想を上回りました!)、四大法律事務所(大手)に行った同大学で同級生の友人(24歳)は推定年収1200万円です。

大学の同級生とも連絡を取りますが、一般就職をした人たちより収入は高いと思います。

2.「手に職を付ける」タイプの仕事で、独立しようと思えばできる

独立しようと思えばいつだってできる、という事実は安心材料です。

弁護士は、仕事の過程で得る知識・経験が自分の中にストックされていき、その後の仕事にも活かされます。

また、独立したら自分で仕事を取って来る必要がありますが、ネットで宣伝する、法テラスで仕事をもらう、国選弁護人・破産管財人を受けるなど仕事を取る方法はパッと思いつくだけで複数あります。

「サラリーマンで営業やってました!クビになったから独立する!」

「公務員で事務やってました!職場が嫌だから辞める!」

という人たちに比べて有利であると思います。

弁護士は数が増えたといっても業務独占資格であり、参入障壁は最も高い部類の職業です。一般の職業に比べて仕事は取りやすいと思います。

3.新人でもナメられない

新人として事務所に入ったときに普通のサラリーマンと違うと思ったのが、事務所で先輩として働く事務員さんが尊敬語を交えて敬語で接してくること、雑用は事務職員さんが全て引き受けることです。

事務所によると思いますが、うちの事務所では他の弁護士も(表面上は)敬意を持って僕に接して下さいます。

普通のサラリーマンが新人として入社した場合には、新人を軽く扱ってくる先輩がいたり、積極的に雑用を押し付けられると思うので、弁護士はこの点違うと思います。

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後悔した点

1.お金が欲しいなら、外資系や商社に就職しても良かったと思う

商社や外資系金融機関であれば、弁護士の中でアソシエイト(注:雇われ弁護士のこと)の収入が最も高い四大法律事務所に劣らないと思います。

商社や外資系金融機関は、

・司法試験に合格する必要がない

・弁護士ならば大学卒業から弁護士登録までの1年9ヶ月間(僕の場合)の収入が著しく低いのに対し、商社や外銀はこの期間も稼げる

ので、経済面ではアソシエイト弁護士より良いかもしれませんね!

ただ、弁護士は、

・独立して、他の弁護士から縛られずに仕事をしたい

・独立/パートナー層になって、大金を稼ぎたい(歩合になるので自分次第)

・法律/弁護士の仕事が好き

という方には、他では得られない経験を手にできるかも?

2.良くも悪くも責任が重い

例えば訴訟だと、自分の名前が記載された書面が公文書として記録に残ります。

恥ずかしい記録として残るかも(笑)?

また、取引先に間違えてOKって言っちゃった、納期をちょっと過ぎちゃったというのは、普通のサラリーマンならなんとかなることも多いでしょうが、

否認すべき事実を間違えて認めた、控訴期間を過ぎたなど、弁護士が同じようなことをやると致命傷になったり、懲戒請求・損害賠償請求を受けることもあり得ます。

さらに、弁護士は非弁提携の規制があるので、一般の民間企業のようにクラウドソーシング(外注)をすることもできません。

3.感情が絡んだガチのトラブルもあり、なかなか面倒

企業法務であれば感情が絡まないと思っている受験生、合格者はいませんか?

残念ですが、それは間違った思い込みです。

とある法分野の第一人者である、僕の修習の指導担当だった弁護士は、

「結局、決定が通るかどうかを決めるのは、トップの意思決定者が気にいるかどうかだけ。どんな大企業でも同じ。」

と言っていました。

この言葉を、弁護士になってから早くも2回実感したことがあります。

どちらも負け筋の事案ながら相当頑張った事案です。

 

相手方からの請求額は結構大きく、こちらにかなり不利な事実、証拠の事件でした。

我々は、不利ながらも証拠を集めて頑張って押し戻し、和解をすれば請求額と比べてかなり低く抑えられそうになりました。そこで相手方も和解を前向きに検討していました。

「ここで是非とも和解すべきです!!!」などと(共同受任してるパートナーが)説得したのですが、依頼者には聞き入れられませんでした。

「金の問題じゃない部分がある」旨を言われてしまったのです。

要は感情的に引けなくなっているのですが、こうなるとかなり厄介。

判決まで行った方が和解より不利なのは確実なのに、依頼者は動かない・・・

ただ判決までのベルトコンベアに乗り続けるしかなく、自分が頑張ってもどうしようもないこともあるんだな〜(パートナー大変そう(傍観))と思った事案でした。

人によるが僕は変わらなかった点

僕は事務所と家の往復なので、別に弁護士になったからと言ってモテませんし、異性との出会いもありません(要らぬ情報ですが事務員さんは、年上すぎて対象になりません(笑))。

ただ、地方の事務所の就活面接の時に、面接担当弁護士から聞いた話では、「元気な若手弁護士の中では、日常的に合コンに行き、モテている人がいる」そうです。

なので、皆さんが予備試験及び司法試験に合格して、街にくりだせばモテる可能性もあるかも笑(適当)

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