予備試験を独学・1年で受験してみた

非法学部生が独学・1年未満で予備試験に合格した記録(問題集絶対主義)/73期弁護士

司法試験合格者の1日勉強ルーティーン

この勉強法は、以下の本の内容を愚直に反映させたうえで、僕が司法試験用にアレンジしていたものです。

「なぜそのような行動を取るのか」根っこの部分まで知りたい方は、ぜひこれらの本を読んでください*1

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朝9時台 起床

朝10時頃 家を出発→近所の図書館の自習室へ移動(勉強ポイント①)

15分ちょっと徒歩で移動。

この徒歩の時間は前日に学んだ内容を何も見ずに「思い出す」時間でした。

例えば、歩きながら、頭の中では前日に解いた短答問題の答えや解説を思い出していました。

ポイントは、「何も見ない」で「思い出す」ことです。

朝10時15分頃 自習室到着 論文の勉強ー(25分勉強/5分休憩)×数セット(勉強ポイント②)

図書館にはいろんな人がいて、

・ケータイの着信音がうるさい人

・音楽の音漏れが酷い人

・ブツブツ言ったりひとりで笑っている人

などが原因で集中力が削がれることがあり、耳栓を使っていました。 


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昼ご飯を食べると眠くなるタイプなので、負担が大きいと感じていた論文の勉強は集中力の高い午前中に行っていました。

論文も同じく「思い出す」ことを中心とした勉強法です。

具体的には(テキストを捨ててしまったので写真をお見せできずすみません)、

①基本7科目+選択科目=8科目の論文問題集(僕の場合は主にスタンダード100でした)と時計を机の上に出す。

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②全科目、問題集の目次を見ながら(あまり時間をかけずに)どの問題を解くか決める。目次のページ中の「解くと決めた問題」の近くに、メモとして①日付②その問題を解くのが何回目かを書き込む。

その日に何問解くかは、自分の勉強スピードと13時までにどれくらい解けそうかということを考えて、適当な数を解く。僕の場合は大体10〜14問くらい。

 

その際、

・近い時(当日、前日など)に解いた問題と似たジャンルの問題はできるだけ解かないようにする。

・同じ問題は、1〜2ヶ月くらいの間隔を保ちながら、定期的に解くようにする。

例えば、憲法の問題を例にすると、

・前々日に13条の問題と財産権の問題を解いた

・前日に表現の自由司法権の問題を解いた

・集会の自由の問題を前回に解いてから、大体1ヶ月半経つ

天皇の問題を前回解いてから、大体2ヶ月経つ

→今日は、集会の自由と天皇の問題を解こうと決める

 

③1科目ずつ、解くと決めた問題を、参考書等何も見ず一気に解く。その際、紙に書かずに思い出すだけ。

例:商法(株主総会取消訴訟)→憲法(集会の自由)→民事訴訟法→刑法→労働法→行政法民法刑事訴訟法→商法(監査役の権限)→憲法司法権)・・・

 答案は書かずに、頭の中で思い出す(規範はほぼ正確に、当てはめは簡単に)

④全科目、一気に、答え合わせをし解説を読む。解説を読んでも腑に落ちないところがあれば、調べる。

⑤25分間勉強したら、5分間休むというサイクルを必ず守る。

5分間の休憩中は、目を瞑って寝るか運動をする。この休憩時間にトイレに行く等は含まない。

⑥ ③〜⑤を13時過ぎまで続ける。

昼13時過ぎ 昼ご飯を食べる

昼13時40分頃 昼寝を始める

昼寝はマストです。

上記記事2位の本参照。

昼14時45分頃 昼寝から目覚める

目覚めたあとは、散歩、スクワット等で眠気を覚ましました。

おやつには、健康には気をつかって高カカオチョコレートを食べていました*2

司法試験は長期戦ですし、健康を害した場合に勉強を他人に代わりにやってもらうことはできませんので。

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昼15時頃 短答の勉強ー(25分勉強/5分休憩)×数セット(勉強ポイント③)

概ねの手順及び考え方(思い出す、なるべく違うジャンルの問題を解く、頻繁に科目を変える)は、論文の勉強と同じです。

主に使った教材は肢別問題集でした。


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ただし、短答の場合は

・一問解き終えるごとに科目を変えるのは煩わしいので、5問解くごとに次の科目を解くことにしていました。

・論文の②のように目次に解いた日付と印を付けるのは面倒だったので、論文の勉強ほど厳密に目次へのマーキング等はしていませんでした。

短答では、直近に解いたと思われるジャンルを避けながら、解くジャンルをだいたいで適当に決めていました。

例:刑法(責任)5問→民法(担保権)5問→憲法(国会)5問→答え合わせ→刑法(自由に関する罪)5問→民法(債権譲渡)5問→憲法表現の自由)5問→答え合わせ

論文の時と同じく、25分勉強→5分休憩→25分勉強→5分休憩・・・のサイクルは厳守しました。

昼16時30分頃 論文の勉強ー(25分勉強/5分休憩)×数セット(勉強ポイント④)

1〜1時間半くらいの時間をとって、勉強ポイント②のところで示した勉強と同じように論文の勉強を行いました。

(17時30分以降 やる気があったら起案)

いずれかの科目の新司法試験の過去問1問を、司法試験本番と同じように答案をフルで書き(フル起案)、休憩したあと、答え合わせをしました。

2月や3月頃から5月初めまでで合計20回くらい行ったと思います。

帰宅 図書館を出発→自宅へ移動(勉強ポイント⑤)

移動中は、前日や当日に解いた短答や論文の問題で、覚えておきたい知識を「思い出す」ことによって記憶を定着させる。

※オンライン予備校に通っている人の場合、電車等の交通機関に乗っているときに、復習がてら講義動画をラジオのようにして聴くのもアリだと思います。

帰宅後自由時間

夜21時30分頃 入浴中(勉強ポイント⑥)

浴槽に入っている時間、短答の問題集を1冊だけ風呂に持ち込んで10分程解きました。

その後自由時間

終わりに

以上です。

フル起案をしない日の1日あたりの大体の勉強時間は6時間程度というところでしょうか。

さて、僕と同じ1996/1997年生まれで「法科大学院卒業」の資格の方々は、そろそろ司法試験の受験日が近づいてきましたね。ぜひ頑張ってください!

 

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*1:著作権の関係上ブログで内容を明らかにすることは差し控えます

*2:チョコレート摂取による健康効果に関する実証研究 中間報告 | みんなの健康チョコライフ | 株式会社 明治 - Meiji Co., Ltd.

*3:僕が受験した2019年にはこのアーモンドの商品は発売されていなかったと思いますが、同シリーズのチョコレートを食べていました。