当ブログを読んで誤解されている方が多いように思いましたので、この記事を書きます。
1.当ブログの一貫した主張
(1)独学は全く勧めていません
→僕はお金がなく仕方なしに独学しました。当ブログでは「独学は危険」「独学で挑戦すると合格可能性は下がる」と一貫して警鐘を鳴らしています。
もちろん、実際に僕が独学で合格してしまったので不可能とは言えません。が、それでも独学で最難関国家試験たる予備試験にもう一度ゼロから挑戦しろと言われたら、学力的にも精神的にもタフな戦いになることは必至です。
当ブログの真似をして独学で挑戦するのはご自身の勝手ですが、すべて自己責任でお願いします。
下記記事の「基本方針」部分
(2)司法の犬のモットー:時間をかけずに短期で通過すること
下記記事中「理由②」の項目参照。
(3)短期合格するために勉強や普段の作業を効率化する
当ブログで指折りの好評記事2019-1-30では「一番信頼できる科学的勉強法」についての本を挙げています(『使える脳の鍛え方』by作家1名+ワシントン大学教授2名)。おそらく、この本をすぐに読んで実践した方と、後回しにした方では大きな差が生じたものと思われます。
表の解説:
①サンプル数が数十~数千=万人に効果的である可能性が高い
←→サンプル数が1=著者には効果があったかもしれないが、他の人にもあるかは不明
②統制群アリ=実験で用いた方法は、他の方法と比べても結果が出ることが証明済み
←→統制群ナシ=他の方法と比較して行ったわけではないので、著者が薦める勉強法は(実際は効率的ではないのに)その人が効果があると思い込んでいるだけかも
④問題識別力がアップすると、「このような場合はこの手法を使う」と見極める力が付くため、論点外しや条文選択ミスが減ります。
2.司法の犬の体験談の使い方
例えば2018-9-11や2018-9-12は僕の体験談を書いた記事ですが、
当然のことながら僕と皆さんは、得意なこと、置かれている状況、過去の経歴等々何一つ同じことはありません。
ですから「司法の犬を丸パクリすれば受かる」と思うのは大間違いです。
誤解をしないでいただきたいのは能力が違うとかそういう話ではないということ。
ご自分の状況にあった戦略を立てないと意味がない*1と申し上げているのです。
心理学者の研究によると、似たようなゴールを達成した人を参考にして計画を立てても効果はなく、自分の目標達成率は10%という低い数値となってしまうようです*2
つまり書店に並ぶ合格体験記の類は不要ということですね。
脚注2の動画だけでなく、画像の本*3の4章にも同様のことが書かれているかもしれません。
当ブログでは①「参考にすべき科学的知見や主張」と②「司法の犬の体験や感想」は書き分けているつもりです。
体験記の記事では「自分がこうした」という体験を書いたのみであり「こうすれば上手く行く」なんて保証はしていません。
質問でも「司法の犬さんならどうします?」といったものがありますが、僕は素直に「自分だったらこうする」ということを書いたにすぎず、その答えが質問をされた方にとって適当なものかは分かりません。
結論としては、
①参考にするかどうかはご自身の判断でお願いします。
②全くのノーアレンジというのは危ないと思います。自分のことは自分が一番よく知っているはずです。
ちなみに、何度も繰り返しになりますが、2018-9-11記事の旧式の方法は真似しない方がよいです。真似するならバージョンアップした『使える脳の鍛え方』にしてください。
3.どの記事から読めば、当ブログの内容を効率的に吸収できるか
最近、ページ下部のカテゴリ欄に「まとめ記事」というものを作成しました。
こちらから、ランキング形式にまとめた記事を読むのが費用対効果が良いと思います。
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*1:これについてはエピソードがありますが、また後日に
*2:
参考:「あなたも効果のない計画を立ててしまっているかも「失敗する準備、成功する準備」の見極め方」2018-4-8放送
https://www.nicovideo.jp/watch/1523152972
*3:
僕が独学で問題集だけを使って短期合格することができた理由を自己分析すると、大きな要因として①計画立案力②先を見通してこのままでは間に合わないと判断する能力の高さ③計画修正力が思い浮かびました。
複数の相談を受けていると「その計画で大丈夫か」と老婆心ながら心配になることが少なくありません。常に僕が計画をチェックしてさしあげることもできませんし、計画に狂いが生じ始めたときにはご自身でその狂いを察知し修正しなければなりません。ですから計画についての能力が受験の成果を大きく変えるという事実も踏まえると、この能力も習得する必要があります。
計画を立てることや、計画通りに物事を進めることが苦手な方にはお薦めです。