6/16の記事で質問を募集したところ、いくつかの質問が寄せられました。
皆さん、ご質問ありがとうございます。
●カフェラテさんからのご質問
1)六法の使用頻度 六法は、(真っ黒になるくらい)常に条文を引きましたか。 どんな時に参照することが多かったですか。
真っ黒にはなりませんでしたが、常に条文を引くようにしていました。
論文の問題を解いているときや、短答の過去問で答え合わせをするときに参照することが多かったです。
2)判例百選 憲法・行政法・刑訴において、判例百選は必須といわれますが、判例百選はどのように利用されましたか?
規範とその理由付けを覚えることに主眼を置いていました。
あてはめの仕方まで見ることは少なかったです。本当はあてはめの仕方までチェックすべきで、これをしなかったために僕はあてはめが下手なのだと思います。
3)スタ論の勉強法を具体的に教えてください。 書き込みのあと、2回目・3回目はどのように復習されたのでしょうか。 答案の構成がスラスラ出てくるレベル もしくは、答案がスラスラ出てくるレベルかをチェックされていましたか。
2回目以降は、元々印刷されている問題はもちろん、自分で書き込んだ問いにも頭の中で答えました。
僕は答案の構成がスラスラ出てくればOKと思ってやっていました。
●まろんさんからのご質問
①1日に6時間勉強されたということですが、具体的な勉強時間の配分を教えてください。
2019年2月以降は、次のいずれかのパターンで勉強することが多かったです。
⑴論文問題(3時間)→司法試験過去問(2時間)→短答(30分)&行き帰りの道で歩きながら思い出す作業(約30分)
⑵論文問題(3時間)→スタンダードを使用し規範を論証という形でチェック(2時間)→短答問題(30分)&行き帰りの道で歩きながら思い出す作業(約30分)
詳細はここでは書ききれないので、機会があれば改めて書きます。
②書く練習をほとんどしなかったのに、再現答案はすばらしい内容です。 どのようにその段階まで持って行かれたのでしょうか。 スタン100をそらで思い出して再現できるレベルにまで繰り返したということでしょうか。 具体的な方法を教えてください。
基本的には『スタンダード100』を繰り返し解き、問題文を見れば解答が出てくる状態にしました。具体的な方法は、2019-1-30記事の『進化する勉強法』記載のやり方をそのまま実行しただけ(レモンサワーさんへの返信参照)、あるいは同書を読めば自然に導き出される方法を実行しただけです。
もし上記の本を読んだ後でも、「同書を読めば自然に導き出される方法」が何か気になるようでしたら、機会を改めてお話しします。
③机に向かうときは、おもにどんな勉強をされましたか?
論文問題の解答、司法試験過去問、論証パターンのチェックの3点のいずれかですね。
④もともと、言語能力が高い、というのも、成功の秘訣なのだと思います。
これはまさにその通りです。
僕は動作性IQは平凡です*1が、言語性IQは高いです。
中学受験時代から国語は得意ですし、外国語の授業では苦労せずとも高成績を修めました。
●レモンサワーさんからのご質問
おすすめの勉強法の本をすべて購入しました。 ①時間をおいて反復する、という方法をとっておられるとのことですが、具体的にどのようなスケジュールで論文の勉強をされましたか? 1日6時間の勉強の配分と、その中味の勉強の内容を教えていただけたらうれしいです。 毎日、全科目を1時間ずつ勉強したのでしょうか。
ある問題を解いてから、次に同じ問題を解くまでに大体1か月半ほど空けていました。本当は全科目全問題を1か月くらいで回したかったのですが(『受験脳の作り方』p.67)、なにせ全科目全問題となると、1か月では回せないほどの量があるので、このくらい空いてしまったという感じです。もっとも、それでも効果は十分あったと思います(『進化する勉強法』p.137)
1日の配分はまろんさんへの回答と重複しますので、省略させていただきます。
中身の勉強の内容ですが、毎日全科目やっていましたよ。
詳しくはお手持ちの『使える脳の鍛え方』p.56-72、『進化する勉強法』p.140を参照していただければと思いますが、例えば論文問題は毎日全科目2問ずつくらいは解いていました。
②テキスト(スタンダード100)をどのようにして、自分のものにされたのか、具体的に教えていただければと思います。
『進化する勉強法』p.137、p.149の通り、頭の中で思い出すという形で回答していました。
2-3か月ほど着実に勉強していれば、長期記憶が形成されてきたことを実感なさると思います。
③択一は肢別本で勉強されたと思いますが、何回くらい繰り返しましたか? 方法は、どんなやり方をとられましたか?
短答は1日30分(入浴中&トイレの中&+α)しかやらなかったので、憲民刑3科目でも1周半くらいしかできませんでした。
方法は論文の勉強法と全く同じです。
このように僕の改良版・勉強法とは、2019-1-30記事に紹介した本の内容を、まるでロボットのように忠実に実行したものになっています。
*1:数学では図形が全く解けず、代数と解析で頑張りました