予備試験を独学・1年で受験してみた

非法学部生が独学・1年未満で予備試験に合格した記録(問題集絶対主義)/73期弁護士

司法試験など資格試験の撤退基準について考える

司法の犬です!

今回は、将来設計や進退の基準という大きめのテーマです。

 

将来設計を立てることは、受験の目的を明確化することに繋がります*1

また、進退の基準で「締切」を設けることによって、お尻に火が付きます*2から、

この記事をお読みの皆様も数分でよいので、考えてみては如何でしょうか?

 

 

何のために予備試験を受験したのか(目的)

目的が、普段の勉強のモチベーションになるということを踏まえると、しっかり考えておくのがよいでしょう。また、方向転換や撤退などをする際も、この目的が基準となるでしょうから、目的意識はハッキリさせておきましょう。

その際、「ご自分の過去の選択」をヒントにして下さい。というのは、過去の選択は、その人の軸となる価値観・考え方を多分に含んでいる可能性があるからです。

 僕の場合は「年功序列の一般企業に入って上司にこき使われるよりも、個人として仕事をする」というのが目的です。

 

あなたの場合は如何でしょうか?:(20秒考える)

 

進退の基準

僕の場合、個人として仕事をすることが予備試験を受験した動機です。

すると弁護士に拘る必要がないことに気づき、今回の予備試験論文試験で不合格となった場合は、司法書士試験などの受験しようと思っています。 

もし考える場合は「自分はこの先何をしたいのか」という目的意識を基準に考えることを推奨します。

弁護士と司法書士の違いの中で、自分にとって大事な違いって何だろう?

突然ですがあなたは満員の通勤電車が好きですか?私は嫌いです。

理由は…

・到着した電車は既に満員なのに、そこへ恐る恐る脚を伸ばす。

・他人の腹と電車のドアが自分を圧迫し、耳元で大きなため息が聞こえる。

・他人の汗が染み込んだシャツが自分に触れ、逃げたくても身動きは取れない。

・目的の駅に到着した時は、既に疲れていてあくびが止まらない。

こんなもの、なるべくなら使いたくないと思いますよね?

 

僕が仕事や生活で求めるのは、順位付けすると、

・個人としてやっていける仕事であること

・自分の時間を十分に取れる程度の労働時間であること

・人並みに生活できる程度の給料

・勤務地から自宅が非常に近い(徒歩圏内)など、満員電車を使う必要がない

できれば、千代田区、港区、中央区のいずれかに住みたいですね、便利なので。

…とこんな感じですが、別に弁護士でなくても達成できそうな目標ばかりですね。

弁護士と司法書士では収入は大きく違いますが、司法書士でもお金に困ることはないと思います(千代田区、港区、中央区など都心に住むのは厳しそうですが)。

というわけで、予備試験に不合格だった場合は司法書士にシフトしようと思います。

志望動機の主要部分を見栄・虚栄心が占めていないか。

見栄を張って最難関資格を目指したり、自分に合っていない大企業に入社するということはやりがちですが、他方で、後々「なんであの時見栄を張ってこんな選択をしたのだろう」と後悔することも多いです。

見栄や虚栄心が動機となった目標を達成してもそれほど満足感は得られません。

やはり本当に嬉しいのは、自分がやりたいと思うことを達成できたときでしょう。

 

体験談を述べますと、僕もとある大学を受験したのは見栄からでした。

その大学の配点的に全く有利ではないのに、「とある大学」を受験して不合格。

落ちた後に「なんで「とある大学」を目指したんだろう」と理由を考えると、「『とある大学』に行けば他人からの評価が上がる」などという、自分の心からの欲求によるものではないことが分かりました。

そして「『とある大学』向けの勉強をしていた分、他のことに時間を使えたのではないか」と後悔したものです。

  

他人から認められることが全てである、という方もいらっしゃいますし、

他人からの称賛が欲しくて努力した結果成功したという方もいらっしゃるので、

見栄や虚栄心を全否定するつもりはありません。

しかし、他人の目がなくとも湧き出たであろう欲求か否かという点は考慮してよいと思います。

 

【追記】司法の犬の思考回路について詳述した記事はこちら

 

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*1:近年、GRITというオリンピック金メダリストなど大きな成果を挙げた人達の「やり抜く力」についての学問研究が注目されています(次の記事で扱います)。

そこでは、何かの分野で上達をするには、普段の練習の際に意識しておくべき点が主に3~4つあると言われています。そのうちの一つが目的意識なので、今回ここで確認しておくとよいでしょう。

*2:締切効果という言葉を聞いたことのある方も多いでしょう。